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コラム
計画策定の重要性
会社経営は不確実の連続で成り立っているのである。誤解を恐れずに言うなら何一つとして
計画通りに進むことなどあり得ないと心得ている。平時の会社経営でそうなのであるから、
有事である会社再建・改善の時期には計画通りにいかないことが定説であるといっても過言ではない。
これに対して、会社再建・改善時において、利害関係者、とりわけ金融機関への条件変更時には
再建・改善計画とその実現性の合理的な説明が必ず求められる。以前のように金融円滑化法が存続していればまだしも、
今日のようにある種の慣行として金融機関の自主継続の環境下にあっては、この計画がなければ先に進まない状況
になっている。
かくいう私も計画は実に重要かつ有用であり、ぜひ取り組むべきであると考えている一人である。確かに冒頭で述べたように
計画通りには進まないのが会社経営である。ではなぜ計画を策定するのか。なぜなら、それ自体が計画策定時点における
会社、自社の基準点、基軸を明確に残しておくためである。いわば計画とは将来の予定と呼ぶ記録なのである。もう少し
砕くと、将来の予定は不確実なものでありすなわち未定である。この状況や想い、考えといった現在の会社の
立ち位置といってよい状態を残すための記録である。これこそが計画策定の本髄である。やってくる将来は非常に不確実
であり予見できないことは言わずもがなである。だからこそ現時点の立ち位置から見えている、あるいは判断できる、
予見できる内容から将来に向けたストーリー、自社の物語として計画を書くことによって、不確実な将来をできる限り
確実となるように変えていくことができるのではあるまいか。それはまるで見えない糸が不確実な将来を確実な将来へと
導いてくれるが如きようにである。不確実な将来を何もせずに受け入れてしまっていては経営しているとは
到底いえるものでないのである。規模の大小に係わらず成長し続ける企業は、将来という名の不確実かつ予見できない事情が
目の前にやってきたときの対処方法、換言して戦略や戦術を企図し、きたるべき将来に備えているものである。
ゆえに計画とは逆説的な表現ではあるが、戦略や戦術を企図するためには計画が必要であり、その計画は自社の今日の
立ち位置から見据えることのできる様々な内容を書き留め、また理論的に組み立てて置くことで将来の不確実性を
確実性の高い今日に引き上げるためのツールなのである。だからこそ、会社再建・改善を必要とする時期には計画をたて、
より確実な将来を迎えるために備え、戦略や戦術を企図する。しかしながら、言うは易し行なうは難しである。
ましてや会社再建・改善時にはいろいろな未経験事も増すうえに難題も降り注ぐのが実情である。
読者諸兄にはそうなるまえに早めの判断による早期相談をお勧めするところであるが、これもそう容易くはなく、
できるところまでは自力でとの思いが強いことも理解できるので、相談を必要と感じられたその時がベストな時期と
心得て、遠慮なく連絡を頂きたいと思う。一人で抱え込みすぎてしまうその前に、一度、連絡を入れて頂きたい。
何らかの解決策が見つかる可能性があることを信じて。
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さて、会社経営は苦難と予期せぬ出来事の連続です。何の問題もなく順風満帆な会社経営こそ存在しないのではないでしょうか。そんな会社の経営者、リーダー、責任者である社長は多くの決断を求められます。その決断のなかには、会社存続に関することもあると思います。今まさにお一人で抱えきれない問題の解決を迫られているかもしれません。それでもご安心ください。大袈裟ですが命までは取られはしません。起きたことは必ず納まります。
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